子宮筋腫の妊婦への影響
子宮筋腫が妊娠に与える影響は、筋腫が子宮のどの位置にできるかのよって変わってきます。 子宮の外側に向かって発育する筋腫(漿膜下筋腫)は、妊娠に影響はありません。 それとは反対に、子宮筋層内で発育する(筋層内筋腫)か子宮内腔に向かって発育する(粘膜下筋腫)ものは、妊娠している部分に対して直接的に影響があるので、妊娠初期では流産、妊娠中期から後期にかけては早産の可能性が高くなります。
筋腫は女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の影響で、発育すると言われています。 妊娠することによって大量のエストロゲンが妊娠初期では卵巣から、妊娠中期・後期は胎盤から放出されます。 妊娠前には大した大きさではなかった筋腫が、妊娠したために大きくなり妊娠部分を圧迫し、流産する可能性が出てきます。 特に注意したい筋腫は、「粘膜下筋腫」です。子宮腔内に向かって突出するタイプなので、着床の障害になりやすく不妊症の原因となりうるのです。 同時に、経血量が増えやすく貧血の悪化という形でも現れますので、できれば妊娠前に筋腫核を摘出する手術を受ける事をお勧めします。ただ、この手術によって筋腫核を摘出しても、子宮腔内に穴を開ける事になるので、癒着を起こし不妊症の原因となるリスクがあることを知っておいて下さい。 粘膜下筋腫以外のものについては、内腔へ突出傾向がある筋層内筋腫を除けば、妊娠に対しての影響が少ないと考えられます。
これから妊娠を望んでいる方の場合で、筋腫核の大きさが少なくとも5~6cm以上であれば、妊娠後に筋腫核が大きくなる可能性あるのです。やはり、多少のリスクがあっても、摘出したほうがいいと思われます。
筋腫を持っている事で他の臓器に何らかの影響が出るかもしれませんし、妊娠中に筋腫の事が気がかりになり、精神的にきついかもしれません。
しかし、何の症状もなく、無事に出産されている方も多いのも事実です。
筋腫核の手術をした場合は、帝王切開が望ましいと言われています。子宮壁が手術で摘出した部分が弱くなるために、陣痛が始まるとこの部分が破裂する可能性があるからです。
子宮の破裂の死亡確率は高く、母子ともに危険な状態になると言えます。
子宮壁が全く損傷していない場合は、この限りではありません。それでも、危険はゼロにはならないのです。
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